仮面ライダーSin 122話「裏切り」
隊長「お前は、ガッツ星人だな」
ガッツ「その通り。仮面ライダーの連中は知らなくとも君は知ってるようだね」
ローグ「敵が・・・ どうやって入った?」
ガッツ「無意味だ。今の私はホログラム。どんな攻撃も受け付けない」
クローズ「こいつの声聞いたことあるぞ。戦兎と一緒に倒した奴だ!」
ガッツ「あの時は世話になったね。ディケイドさえ来なければ全員殺せたものを」
隊長「おい鳥野郎、さっき言ったことは本当だろうな?」
ガッツ「本当だ。死なない程度に痛めつけたから安心したまえ」
隊長「安心できるわけねえだろ!」
ガッツ「言ったはずだ。この体はホログラム。互いに直接干渉できない」
ガッツ「教えろ、あいつらの居場所を、教えやがれ!」
ガッツ「シンショッカーのアジトさ」
ガッツ「今から24時間以内だ。過ぎれば人質を抹殺する。その間に取り返すのが君たちのやるべきこと」
ガッツ「ただし、詳細までは言うつもりは、ない!」
隊長「ふざけんな! 喋りやがれ!」
ガッツ「馬鹿な奴だ。敵に必要以上の情報を言う奴がいると思うか?」
ローグ「圧倒的に情報が足りない。これではどこを探せばいいのかわからないぞ」
グリス「それに人数が圧倒的に少ない。不利ってレベルじゃねえぞ」
隊長「そうだ! エボルトなら知ってるだろ! 万丈呼べ!」
クローズ「おう」
クローズ「おいエボルト、起きろ!」
クローズ「起きろよおおおおおおおおっ!」
ガッツ「物事には、いくら頑張っても無駄に終わることが、いくらでもある」
ガッツ「どうせ人質は全員死ぬだろうが、せいぜい頑張ってくれたまえ」
エボルト(仕方ねえな。万丈、変われ)
エボルト「いいぜ、さっきの話、答えてやる」
隊長「さっさと教えろや!」
エボルト「悪いが、俺は知らねえ」
隊長「なんだと! ふざけんじゃねえ!」
エボルト「シンショッカーの基地なんていくつもある。そもそも俺は敵の作戦をこれっぽっちも知らねえ。お手上げってことだ」
エボルト「せっかく送り込んだ人間を死なせるはもったいないが、俺にはどうすることもできない。後はお前らでなんとかしろ。じゃあな」
クローズ「おお戻った」
隊長「くそが・・・ なんとかならねえのか!」
グリス「落ち着け、焦りすぎると考えが空回りするぞ」
隊長「昔本郷と約束しちまったからな・・・ 元の世界に戻してやるって」
隊長「それまでは俺は死んでも死にきれねえ!」
メトロン「教えてあげよう。彼らの居場所を」
隊長「お前・・・」
隊長「マジかお前・・・ 早く教えてくれ!」
メトロン「前に機甲部隊が使っていた基地があっただろう。ガッツ星人はそこに入口を作ってある」
隊長「よし! お前ら早く行くぞ!」
ローグ「おかしい。何故お前がそれを知っている?」
グリス「知っているのは敵だけのはずだ。お前・・・ まさか」
メトロン「察しがいいな」
隊長「お前・・・ 何言って・・・」
クローズ「戦兎、千翼? 何やってんだお前ら?」
メトロン「私はガッツ星人に催眠状態にされてからこの世界に送り込まれた。そしてついさっき、催眠が解けたのさ」
メトロン「バティムの記憶を封印された私は何の疑惑もなく君たちの仲間になれた。自分自身を騙すことで、正体が割れることはなかったのだよ」
隊長「メトロン、この裏切り者めがああああああああっ!」
メトロン「隊長、君ならわかるはずだ。メトロン星人の戦い方が」
メトロン「自身が手を下すことはない。仲間同士で自滅させれば良いのだ」
クローズ「黒いビルド!? やべえって聞いてたような」
グリス「知ってるよ」
ローグ「こいつは俺が止める。他の奴らは任せるぞ」
隊長「このクソメトロン! ぶっ殺してやる!」
隊長「アマゾンめ! どけ!」
隊長「てめえ何しやがる!」
クローズ「千翼は俺の仲間だ! アマゾンだからって斬ろうとすんじゃねえ!」
隊長「誰か増えると思ってはいたが、アマゾン連れて戻ってくるとは思わなかったよ」
隊長「わかったよ。アマゾンはお前でなんとかしろ」
クローズ「千翼。お前は、俺が止める!」
メトロン「隊長。地球に最も不必要な生き物は人間だ。人間が自ら住む星を壊しているのだ」
隊長「お前ら異星人も似たようなことしてんじゃねえか」
メトロン「君の言う通りだろう。我々も同じようなことをしているかもしれない」
メトロン「しかし我々は不要な殺生はしない。本来殺す必要のない生き物まで人間は殺してる。ギエロンの悲劇もそうだ」
メトロン「地球を住みよい星にできるのは人間ではない。他の生物だ。それを汚す人間は滅びるべきなのだ」
隊長「お前の言うことはよくわかる。俺自身も人間は嫌いだからな。だけど殺すわけにはいかねえ」
メトロン「それは残念だ。隊長。君には苦痛を与えたくない。一瞬で死んでもらいたい」
隊長「は・・・? こいつは・・・」
グリス「ヒゲ、あいつが暴走する前にハザードトリガーを抜くぞ、いいな」
ローグ「わかっている」
クローズ「目を覚ませ千翼!」
ガッツ「お帰り。長旅ご苦労だったな」
ガッツ「殺したのか? 催眠間の友を」
メトロン「はい。苦痛を与えたくないので、切り札を使って殺しました」
ガッツ「切り札か・・・ ホホホ・・・ つまらん。奴を使えば一方的に勝つに決まっているのに・・・」
テーマ「奪う」
— ミザちゃん@無言の影の王子 (@dm_divine) 2019年5月23日
世界を守る力を手に入れた代償に、あらゆる物を奪われた#夜のフィギュア撮影会 pic.twitter.com/EmgGc8oXPO
スポンサーサイト